ヨーロッパに来て、世界は果てしなく広く、歴史は知れば知るほど果てしなく広いことに打ちのめされた。全てを理解することなんて到底無理。その中で、自分が有名になる、大きなことを成し遂げるなんて無理だし、あまり意味を持たない。だからわたしはわたしの大切にしたいことを大切にしていく。大切なことだけ大切にして、その他は全て手放すことに決めた。
ただ行ったことがあるだけ、経験したことがあるだけで、何となくわかった気になっていた。海外旅行はたくさんしてきたけれど、今回ほど自分が知りたいことを明確に設定して、身体で感じ、頭で理解し、それを繋げた旅はなかった。知りたいことを五感で理解することはめちゃくちゃ楽しいということを実感すると同時に、歴史や物事を本当に深く知ることは果てしないことだということに圧倒されて気が遠くなった。
大学生の頃から追い求めてきた「ひとつの道を見つけてそれを成し遂げなければならない」、つまり「父親のように仕事で独立して稼げなければならない」ということに、無意識的にも意識的にもずっと縛られていた。
それを手放す決心がついた。もう無理。苦しいだけ。人生も諦念。結婚と同じ。だからこそ、自分の大切にしたいことだけは必ず大切にして生きていくと決めた。
▼好きを積み重ねていく
好き、つまり自分自身と繋がることを広げて深めていく。状況に応じて対象や手段は変わるけど、好きを積み重ねていく。自分、つまり自分の本心に繋がった感覚や考えを誰よりも信じていることが前提にある。だから怖くない。自分を信じているから。自分を心から信じることができるようになったことに気づいた。好きを積み重ねていくことで、自分の感覚に自信を持てるようになり、それが確信に変わってきたから。
▼誰かと共感する
ひとりだけで完結できない。わたしは自分が感動したことを誰かと共有して共感したい。その共感が広がれば広がるほど、わたしはエネルギーを放出させられる。
▼わたしのエネルギーが最大化する方法で。
プライベートの活動で、仕事で、その方法をその時々で見つけていく。ひとつの道もないし、その時々で手段は変わっていく。仕事と言われる活動についていえば、活動の範囲やその対価としてのお金は自分の積み重ねてきたことに比例する。だから自分以上のことを求めても苦しいだけだし、自分がいま持っている以上のことはできない。だから自分の心に従って、わたしのエネルギーが最大に発揮でき、そのエネルギーの循環が最大にまわることを一生懸命やる。それを積み重ねていく。
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