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執筆者の写真森をツナグ

母のこと②



→前回からの続き


仙骨がだいぶ緩んだ後、次に仰向けで恥骨を見ます。

私「なんこれ!!めっちゃ恥骨がでてるやん!!」

股の間、尿のでる部分の骨が、ボコッとでてます。


母「痩せてるからじゃない?」

私「違う!体重は関係ないよ」

また私情が入ってきて口調が強くなりそうだったので、呼吸を吐いて、お客さまを診るように視点を客観的に切り替えます。

母「そういえば、最近、夜中にトイレに起きる時に漏れそうなんよ。冷たい空気にあたるとヒヤッとして、この前なんてちょっと漏れちゃって、どうしようかなと思ってた」

全然大丈夫じゃないやん…これだけ固いと、漏れの症状があっても不思議ではありません。身体の声が聞こえてきます。

私「身体の声が聞こえるよ…疲れた…休みたい…って」

母「…本当はちょっとホッとしたいんだよね。自分の時間がようやくできたから、コンサートとか美術館とか行きたいのに、色々な手続きとかお店のことが立て続けに入ってくるから、お父さんが亡くなって3ヶ月、ずっと休めてないんだよね」

お父さんが生きていた時は、3度の食事を用意したり少し認知症も入っていたのでその対応をしていました。疲れがたまって寝たくても、毎日、朝ごはんを出さなくてはいけない。亡くなってから、毎日24時間、無意識に気を張っていたことがわかったそうです。

やっと少し休めると身体的にも思っていたのに、その後、3ヶ月も休みなく動いた結果、仙骨も恥骨も緊張して硬くなってしまったようです。

身体の声を聞きながら、固い箇所に「ごめんね、疲れたよね」と母に声がけをしてもらいながら呼吸を通していきます。

母「だいぶ緩んできた」

私「そうだね… 何か奥のほうから、声が聞こえてくる…」

実家は仏壇屋で、母は仏教を学んでいます。阿弥陀如来や不動明王などから声が聞こえてきます。

私「なんか仏様たちがすごい怒ってるみたいなんだけど」

身体から溢れ出してくる仏様の声を伝えます。

母「あぁ…やっぱりそうか。5年くらい前から仏教での学びを言葉にして、必要な人に伝えていきたいと思ってて。でもお店やお父さん、子どもや孫のことやってて、全然できてないのよ」

母「もういい加減、自分のことをやらなくちゃいけないって思ってるけど、文章を書くのも大変だし…もう5年経ってるから…怒られるのは当然だわ。仏教の学びの師匠にも同じことを言われているんだよね」

その後も、恥骨に呼吸を入れながら、身体と対話しながら、徐々に恥骨も緩んできました。

その後、上半身の肋骨を診ると、違和感があって変な感じだったのが、スッキリと変化していました。よかった、癌が広がっていたせいではなかった。

母「スッキリしたわぁ」

晴れやかな顔でおやすみなさいをしました。

翌日の朝。

母「ぐっすり寝られたわ5時間、夜中も全然目が覚めなかったし、漏れそうにもならずに普通にトイレにいけたわ」

その前は、数時間で夜中に目が覚めてトイレに行っていたそうです。

母「ちゃんと自分のこと、やるわ。ありがとう」

よかった、よかった。

去年まではお正月に実家に帰ると、本当に言いたいことが言えずに咳が出てました。咳が出るのは言いたいことが言えない表れです。福岡に戻ると咳が深くなり1月中旬頃まで、下手すると下旬まで咳をひきづっていた例年。

今年は心から話せたし、自分の得意なところで役に立てたので喉も快調 清々しい気持ちで福岡に戻ることができました。何歳になっても、子どもは親の役に立つことが嬉しいのだなぁと実感しました。

気持ちは本当に身体にでるなぁと、身体の素直さにはいつも感心してしまいます

特に女性は子宮まわり、仙骨や恥骨、股関節に症状がでます。デリケートな場所だけに、気にはなっていてもそのままにしがちです。

実は気になっていて…という方がいらしたら、一度、お越しくださいませ

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